雪が積もると「まぶさ気ぃつけろ」と地元の人たちから言われます。
当初は「まぶってなんだ?」状態でしたが、写真のように屋根からせり出した雪の塊のことだと理解しました。
西和賀町政策推進室が発行した『雪国の暮らしガイドブック(2014年3月発行)』によると…
「風によって屋根の雪が庇(ひさし)のようにせり出したものが雪庇(せっぴ)です。西和賀町では「まぶ」と呼ぶことが多いです。いったん雪庇ができると成長していき、自重によって徐々に垂れ下がっていきます。雪庇の重さで軒が折れたり、巨大な雪の塊と化して落下したりして、人身や物に甚大な被害を及ぼす危険性があります。そのため、早い段階で雪庇を取り除く必要があります」
…とのこと。
見た目はなんとなくディズニー映画のベイマックスのようなんですが(なめらかな曲線ですし、フワフワ柔らかそうですし)、ケアロボットでも何でもなく、大変あぶないものです。落ちてきたまぶで、車のフロントガラスが木っ端微塵になった人もいますし(本人は建物内にいたので無事でした)。
でも、性質やら対処法やらを知っていれば大丈夫。
先輩たちからの知恵をたくさんいただいて、この冬季も無事に乗り切りたいと思います!
……ところで、雪庇がどうして「まぶ」と呼ばれているのかはちっともわかりません。
屋根から下にさがってきて窓を覆ってしまう状態が、目の瞼みたいだからか?と思ってました。
親戚に聞けば「まぶ は まぶ だべ」とのこと。
…「そういうものだ」ってことかなぁ。
年配の職員に聞けば「吹き溜まりで風が巻くことで、そこに雪がくっついて大きくなるからじゃねぇが」とのこと。
…「まぶす(粉状のものを一面になすりつける)」ってイメージが浮かびました。
言葉って不思議です。